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飛鳥寺

一番好きな神社はどこですか?って聞かれたらそれは困ります。


やっぱり、伊勢神宮かしら行ってみると分かるけど神聖で素晴らしい。


でも、大神神社も捨てがたいな。
元伊勢でもある檜原神社からみる二上山も大好きだし、久延彦神社から見る大和平野を見た時に、雲の切れ間から光がさして神々しいこと。


二十二社も全部素晴らしいしな。


出雲大社もなかなか良いですよ。
今年は御開帳にいって感動したしな。



まだ行っていないけど、宇佐八幡や霧島神社や高千穂神社もきっと素敵なんだろうな。



なんせ、神社に関しては思い入れが強いせいかどれが一番とは言い難いのです。




ところが、お寺に関しては全く違って、あまりよく知らないからかもしれませんが一番ははっきり言えるのです。



私が一番好きなお寺は断然『飛鳥寺』なのです。



もちろん、法隆寺や四天王寺をはじめ、西国三十三ヵ所、四国八十八か所、そうそう関西だけではなく日本中に素晴らしいお寺はあると思います。



でも、私の独断と偏見だけで話をさせて頂けるとすれば断然、飛鳥にある『飛鳥寺』なのです。



現存する世界最古の木造の建物は法隆寺ということになっていますが、もし火災で焼けなかったらそれは、『飛鳥寺』だったのですよね。


仏教が伝えられた時にお寺を作るということでその当時の最先端の技術を集結して、日本という国家が外国に馬鹿にされないように精一杯の背伸びをしながら頑張って頑張って作ったのがこの美しい『飛鳥寺』なのです。




飛鳥寺



もちろん、雷や火災でお寺自体は焼けてしまって今あるのは再建ということになるのですが、飛鳥寺の中にいらっしゃる大仏様は木ではなく金属だったせいで今でもちゃんと残っておられるのです。


そして、去年がその大仏様の開眼千四百年の記念の年だったのです。
(飛鳥大仏開眼は、法隆寺が建てられる11年前なのだそうです。)



開眼千四百年


ここの大仏様の前で、聖徳太子様も蘇我氏も天皇家の多くの方々もみな一様にひざまずき手を合わせたのです。



そして、もっと凄いことに当時の庶民も同じ場所で同じようにひざまずき手を合わせたのです。



そして、その時から今日に至るまで多くの人々が大仏様の前で同じようにひざまづき手を合わせてきました。




飛鳥大仏



ここの大仏様は写真に撮ってもいいのだそうです。
実はこの大仏様の前で私と友達は住職さんに大仏様が入るように写真を撮っていただいたりもしたのです。
なんて、おおらかなのでしょうか。




そして、ちょっと嬉しいことに私が座っていたところに実は先日紀子様が座っていらっしゃった場所なのだそうです。


紀子様は名前を変えて身分を伏せて学習院の生徒たちとお忍びでいらっしゃったそうです。
(学習院の名前も伏せて違う名前で来られていたそうです。)


それから、またクイズ・ヘキサゴンで御馴染みのスザンヌちゃんも最近来られたそうです。


藤田まことさんはちょくちょく来られるそうです。


実は私も飛鳥に来たときには必ずここに立ち寄ります。
一年に何度か来たくなっちゃうのです。
なんだかとても落ち着くのです。
故郷に帰ってきたかのように…。



阿弥陀如来様もいらっしゃいます。
もちろんお写真を撮らせていただいても大丈夫なのだそうです。



阿弥陀如来



それから、最近この美しい西陣織の飛鳥大仏が完成したそうです。
髪の毛よりも細い糸を何万本も使って作っています。
私は最初、絵だと思っていたのですが、西陣織だと知ってびっくりでした。




西陣織



それから、ガラスケースの中に『飛鳥寺や山田寺の瓦』も展示されていました。

実は私はこういった瓦や土器の類がめちゃくちゃ大好きなのです。

あ~、良いな~、欲しいな~、…。(もちろん、ダメです。)
こんなもの欲しがるなんて本当に変わっていると思われるかもしれませんが、本当にこういうものが大好きなのです。
何故だか自分でも分からないのですが…。



瓦



ここ、飛鳥寺は蹴鞠をしていた中大兄皇子が中臣鎌足と初めて出会う場所です。


もちろん、鎌足はその出会いの時を待っていたのですが。


このお寺の裏手には入鹿の首塚があります。
首塚は飛鳥板葺の宮を睨んでいるかのようです。


このお寺で大化の改新へと向かう歴史の曲がり角の始まりが生まれた場所なのです。


私はいつまでもここを離れたくなくてお寺をゆっくり歩きまわっていました。



段々暗くなってきたのでそろそろうが行かなくてはなりません。

いつものように、その飛鳥寺の入口にあるお店で『飛鳥の蘇』を買いました。
飛鳥の蘇は30リットルの牛乳を7~8時間かけて5キログラムにまで煮詰めた甘みの少ないキャラメルのようなチーズです。


当時は高貴な方々の滋養と栄養のための高価な食べ物だったのだそうです。


私はこれが大好きでまたまた買ってしまいました。


本当に離れがたい気持ちを抑えて、このあと飛鳥寺を後にしたのでした。


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